Microsoftは米国時間3月23日、Office 2007の一般発売を2007年に延期すると発表した。同社は先頃、Windows Vistaの発売を2007年に延期すると発表したばかりだった。
Vistaと同様、Microsoftでは2006年末までに、Office 2007のコーディング作業を終了させ、12月中に大企業向けに出荷する意向のようだ。
Microsoftの広報担当はCNET News.comに宛てた電子メールのなかで「Windows Vistaにあわせて、(Office 2007の)一般発売を2007年1月に延期することを決定した。消費者や小売業者のエクスペリエンスを考慮して、この方が良いと考えた」と述べている。
Microsoftは21日にVistaの延期を発表したばかりだ。VistaとOfficeの両製品が発売延期になったことを受け、ホリデーシーズン中のPC業界の成り行きは、当初の予想とはだいぶ違ったものになりそうだ。Microsoftでは、Vistaの発売延期が第4四半期におけるPCの売れ行きに影響するとは思えないと述べているが、アナリストらは、この見通しに異議を唱えている。
Microsoftは、新しいOffice製品に、まったく新しいユーザーインターフェースやXMLベースのファイルフォーマットなど、数多くの新機能を搭載させる予定だ。
Microsoftは、Officeの発売を延期することで、(VistaとOfficeの)両製品を同時に発売することができる。Microsoftはこれまで、両製品を2006年第4四半期に大々的に売り出す予定だった。
Microsoftは23日に、これまでOfficeの開発を率いてきたSteven Sinofsky氏をWindowsおよびWindows Live Groupのトップとする人事を発表していた。同社では、Office部門を統括する後任人事について、Sinofsky氏が向こう数週間、Microsoft Business DivisionのプレジデントであるJeff Raikes氏と話し合いながら決定していくと述べていた。
Microsoft Monitorブログを執筆するJupiter ResearchのアナリストJoe Wilcox氏は、Office 2007の発表時期も変更されるだろうと指摘していた。
Microsoftは2005年11月に、当時はOffice 12の開発コード名で呼ばれていたOffice 2007の最初のテスト版を公開していた。より大規模なテスト版の公開は、今春に予定されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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