マイクロソフト、「Windows Vista」に簡易アップグレード機能搭載へ

文:Ina Fried(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀、尾本香里
2006年03月07日 15時21分

 Microsoftは、「Windows Vista」のユーザーが簡単に上位バージョンへアップグレードできるようにする計画を進めている。

 これまで、上位バージョンへアップグレードするには、ユーザーが販売店に出向き、OSが入ったCDやDVDを購入する必要があった。それに対し、Microsoftは今年中に発売予定のVistaで、「Windows Anytime Upgrade」と呼ばれる新たな選択肢を追加し、オンラインでアップグレードするOSをダウンロード購入できるようにする。またVista搭載PCには、Windows Anytime Upgradeを収めたDVDが付属し、これを使って将来アップグレードするOSをオンラインで購入できるようにする。

 Microsoftは、Windowsの最新テストバージョンに含まれる文書のなかで、「Windows Vistaの機能をさらに必要とする場合には、別バージョンにアップグレードすることが可能」と述べ、「小売店でアップグレード用ディスクを個別に購入するか、あるいはWindows Anytime Upgradeを使用してオンラインでアップグレードを購入することができる。この場合、Windows Anytime UpgradeディスクまたはWindowsインストール用ディスクを使用してアップグレードプロセスを完了させる」と説明している。

 Microsoftは米国時間3月6日、このようなプロセスがVista向けに計画されていることを認めたが、詳細については語らなかった。

 Microsoftの関係者は、「われわれは、パートナーと密接に協力することで、Windows Anytime Upgradeをサポートする適切なインフラの導入を進めている。詳細については、後日提供できるだろう」と電子メールで述べた。

 今回の動きは、Vistaのハイエンドバージョンをユーザーが容易に選択できるようにするために、Microsoftが実施する取り組みの1つになる。他の取り組みとしては、企業向けバージョンと消費者用バージョンの最良の部分を組み合わせた「Windows Vista Ultimate」の導入がある。

 Vistaのテストバージョンに含まれる情報によると、Windows Anytime Upgradeを使うことで、「Windows Vista Home Basic」は「Windows Home Premium」または「Windows Vista Ultimate」に移行できる。一方「Windows Vista Business」が移行できるのは、Ultimateだけになる。別のビジネス向けバージョンである「Windows Vista Enterprise」は、ボリュームライセンスだけで利用可能。

 Microsoftは先週、Vistaの主要バージョンが6種類になることを発表した。それによると、Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimateの各エディションに加え、一部の新興市場で販売される新型PC向けにStarter Editionも用意される。

 Vistaのテストバージョンに含まれていたアップデートプランの情報は、Vista Buzzなど多くのファンサイトで紹介された。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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