Free Software Foundation(FSF)は米国時間16日、GNU GPL(General Public License)バージョン3の最初の討議草案をリリースした。この草案では、同ライセンスの特許やデジタル著作権管理条項の改定が提案されている。
GPLバージョン3の草案はFSFのウェブサイトからダウンロード可能である。同サイトには、変更点に関する説明を見ることやオンラインでコメントできるセクションも用意されている。また、今週マサチューセッツ工科大学で開催されているカンファレンスでは改訂版のGPLが議題に上っている。
FSFは15年ぶりにGPLを改訂するが、今回は、フリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアに関係する個人や法人から幅広く提案を受け入れる。GPLは、プログラマーでFSF創設者のRichard Stallmanの学究的好奇心から生まれ、15年間でソフトウェア業界ほぼ全体にとっての重要な基盤へと発展した。
GPLは、Linuxカーネル、Sambaファイルサーバソフトウェア、およびMySQLデータベースなど、無数のオープンソースプロジェクトに適用されている。ボストンの法律事務所Bromberg & Sunsteinの知的所有権弁護士Tom Careyは先に行われたインタビューで、「GPLは非常に重要だ」と言う。「ソフトウェア分野で活発に活動している法律家は、ほとんどがGPLを読み、その要点を記憶している。他のライセンスでそこまでされているものは1つもない」(Carey)
提案されているGPLでは、以下の分野についての変更が含まれる。
Aberdeen GroupのアナリストStacey Quandtは新しい特許条項に関して、「GPL 3には改善が見られる」と語っている。しかし同氏は、この問題は「議論を呼ぶ可能性が高い」との予測も示している。さらに同氏は、GPL 3の草案では「派生プログラムの定義が必ずしも明確になっていない」と語っている。この定義が、プログラムの修正版を説明するにあたって概念の中心になるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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