ボストン発--Sun Microsystemsは、オープンソースのデータベースPostgreSQLを配布およびサポートする計画を発表した。
Sun Microsystemsは米国時間17日、同社のSolarisオペレーティングシステム(OS)にPostgreSQLを組み込み、同ソフトウェアを運用するビジネス顧客にサポートサービスを提供し始める予定であると述べた。
Sunの幹部らは当地で開催された記者会見で、SunのエンジニアはPostgreSQLオープンソースプロジェクトにSunのエニジニアを参加させ、同データベースをSolaris用に調整し、そのハイエンド機能をさらに強化するつもりであると述べた。
Sunのソフトウェア担当エグゼクティブバイスプレジデントのJohn Loiaconoは、SunはPostgresのデータベース機能をSunのOSやマネジメントシステムに統合させるつもりであると述べた。
「われわれは(PostgreSQLデータベースを)を受け入れ、Solarisと密接に統合させ、全世界ベースでサポートする意向である」とLoiaconoは述べる。Sunは12月にはデータベース関連サービスを提供し始める予定である。
すでに報道されているとおり、Sunは、128ビットファイルシステム「Solaris ZFS」をオープンソースプロジェクトOpenSolarisを通してリリースする予定であると述べた。同社幹部によれば、同ソフトウェアは12月には開発者が利用できるようになり、2006年前半にはSolaris 10のアップデート版に統合される。
さらにSunは、仮想化ソフト「Xen」をOpenSolarisに組み込む予定で、この作業については、2006年9月に行われるSolaris 10のアップデートに間に合わせるつもりである。
Sunはまた、2005年末までにLinuxアプリケーション用のSolaris Containersと称する機能をOpenSolarisに組み込む意向であると述べた。このソフトウェアはOpenSolaris上でRedHat Linuxアプリケーションの作動を可能とさせるものである。
SunがPostgresを支持すると決断したことにより、何カ月ににもわたる憶測に終止符が打たれた。トップ企業幹部らは2005年に入り、オープンソースデータベースのためのサービスを提供する計画であると表明していたが、具体的な製品名は明らかにされていなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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