Microsoftは米国時間16日遅く、同社の「ユビキタス」な次期デスクトップソフトウェアパッケージ「Office 12」の最初のベータ版をリリースした。
同社によると、まず事前承認済みのテスター約1万人に最初のベータ版のコードを提供し、さらに来春から広範囲向けのテスト版リリースを開始すると言う。MicrosoftはOffice 12の完成版を2006年後半にリリースすると公言しており、ほぼ同じ時期に、次期Windows オペレーティングシステム(OS)の「Windows Vista」もリリースする。
MicrosoftバイスプレジデントのChris Caposselaは声明の中で「次期Officeのリリースはここ10年以上の中で最も重要なイベントだ」と語る。「長年の研究開発を経て、今、一日も早くこの製品をテストし、選ばれた顧客やパートナーからの技術的なフィードバックを得たいと思う」(Capossela)
同社では、テスト版は11月中にリリースされると予告していた。また、テストプログラムへの参加が承認されたテスターへの通知は、先週になり行われた。最初のベータ版では、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」といった標準的アプリケーションの新バージョンが提供される。また、データベースソフトの「Access」、メモ用プログラムの「OneNote」、レイアウトソフトの「Publisher」、共同作業用ソフトの「Groove Virtual Office」など、Officeの中では比較的知名度の低いアプリケーションの最新版も含まれている。
MicrosoftにとってOfficeの改訂は重要だ。企業・消費者向け製品の多様化を進めているとはいえ、同社は利益の大半をOfficeとWindowsの販売から得ているからだ。
これまでに同社は、Office 12にはユーザーインターフェースの改良とそのほか広範囲における改善がなされたと説明している。しかし、新機能の全容は明らかにされず、また価格やパッケージ構成についての言及も無い。
7月の証券アナリスト向けの会議では、最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerが「プレミアム版」Officeの存在について言明したが、その場では詳細は明らかにされなかった。また、新しいOfficeにはサーバベースの機能が追加されると同社は言うが、具体的内容は分かっていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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