Microsoftは米国時間7日、同社の主要データベースおよび開発ツール製品の発表に合わせ、ウェブホスティング企業によるMicrosoft製サーバソフトウェアの利用を促進するためのプログラムを開始する予定だ。
再三発表が延期されてきたMicrosoftの「SQL Server 2005」データベースおよび「Visual Studio 2005」開発ツールが、サンフランシスコで開催されたプレスイベントでついにリリースされた。
数年にわたり開発が進められてきた同新製品は、Windowsの大規模なアプリケーションに対する適合性を高めるようデザインされている。Microsoftは長年、大企業顧客に同社のサーバソフトウェアの魅力を感じてもらおうと、腐心してきた。そうした強みを持っていれば、OracleやIBM、Sybaseといった企業との競争で有利な立場に立てると考えるからだ。
Microsoft CEOのSteve Ballmerは、「ローエンドのウェブホスティング市場に是が非でも参入したい」と、米国時間7日に行った基調講演で話している。
これと同時に、Microsoftは新製品を集中的に投入することで、個人や小規模企業の関心を引きたいとも考えている。
Microsoftの幹部は、ホスティング企業は通常Linuxとその他のオープンソースコンポーネントを利用しているが、同社のサーバ製品を組み合わせて用いることに魅力を感じてもらえるよう、ウェブホスティングプログラムをアップデートしたと述べた。
同社のウェブプラットフォーム&ツール担当プロダクトマネージャShawn Nandiは「ホスティング企業はウェブ開発の世界で非常に重要な役目を負っている」と指摘し、「彼らが欲しているのは、ウェブサイトを構築するためのリッチなアプリケーションやツールだ」と語っている。
Microsoftは、Visual Studio製品ラインに含まれる新製品「Visual Web Developer 2005 Express」の30日間無料使用トライアルをウェブホスティング企業に提供する予定だ。この製品の発表には、個人や小規模な企業によるMicrosoftツールの利用を促進する狙いがある。
Nandiによれば、同ソフトウェアを使用するホスティング企業は、Microsoftベースの製品を少額もしくは無料で試すことのできるプログラムおよびライセンスを得られるという。
すでに出来上がっているテンプレートを利用することで、Visual Web Developer Expressユーザーは同ツールキットをダウンロードし、ウェブサイトのホスティング環境を60分間で構築できると、Nandiは話している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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