9月10日のSoftware Freedom Dayには、発展途上国で多くのイベントが開催される予定だ。だが同記念日の共同提唱者の1人は、西欧諸国の活動が不足していると、落胆の表情を隠さない。
Software Freedom Dayを祝うため、9月10日には世界中で様々なイベントが開催される。Software Freedom Dayとは、オープンソースやフリーソフトウェアの良さをアピールすることを目的として設定された日だ。だが、この取り組みは発展途上国でしか盛り上がっていないと、主催者の1人が述べている。
Software Freedom Dayの共同創立者の1人であるHenrik Nilsen Ommaは英国時間9月7日、アフリカ、アジア、南米では多くの活動が予定されているものの、それ以外の地域では活動が盛り上がっていないと述べている。
「英国では、ほとんど何も開催されない。西欧諸国ではほとんど何も予定されていない」と、英国を拠点にしているOmmaは述べる。
西欧諸国の中でも例外的な国の1つは、オーストラリアだ。同国では、約15のチームがそれぞれ別のイベントを予定している。同氏は、途上国がこの取り組みにより積極的に参加するようになった背景には、さまざまな社会的理由があると述べる。
「この理由について、わたしはずっと疑問に思ってきた。アフリカやアジアの方が、オープンソースに対する社会的な関心が高いのではないだろうか。アフリカやアジアは、いかにして自国の権利を確保するかに、興味をもっている。また、発展途上国におけるオープンソースコミュニティの活動はまだ流動的だ。一方で、西欧諸国は、スキームがすでに確立している」とOmmaは述べる。
Ommaは、商用ソフトウェアの代替としてオープンソースウェアがあることを広く一般に知ってもらうことは重要だとして、欧州での活動が活発でないことを残念だと述べている。
世界中の200以上のチームが、Software Freedom Dayに参加登録している。これらの団体は、フリーソフトウェアCDの配布や講習会、デモなどを行う予定だ。なかには、よりインタラクティブな活動を計画しているチームもある。例えばタイのプーケットでは、参加者が、Tux(Linuxのマスコットのペンギン)のお絵かきコンペに出場できるようにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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