ある少女がプールでおぼれた際に、コンピュータ制御されたプール監視システムによって救助された。同システムが英国で救助に成功したのは、今回が初めてである。
北ウェールズのバンガー市内のプールで現地時間8月24日、10歳の少女が水泳中におぼれ、プールの底へと沈んでしまった。
プールに設置された監視システム「Poseidon」は、プールの底で少女に動きがなかったため、危険な状態にあると認識し、3秒以内にはアラームで監視員に通知した。そして少女は、監視員により水上へと引き上げられた。
少女は蘇生措置がとられた後、病院に搬送され、意識を回復した。少女がおぼれたと認識した監視システムがアラームを鳴らしてから、少女がプールから引き上げられるまでの時間は、40秒未満だった。
グウィネズ州議会は2年前に、今回の事故が起きたプールに、11万8000ドル(6万5000ポンド)を投じて「Poseidon」を導入している。1960年に建造され、長さ110フィート(約33.5メートル)の同プールは、深さが3.5フィート(約1メートル)〜12.5フィート(約3.8メートル)もあり、ウェールズで最も深いプールの1つである。
(写真提供: Silicon.com) |
Poseidonシステムは、不審な動きをリアルタイムで監視者に知らせ、事故の発生場所を正確に伝える。同システムは、遊泳者の動きを監視するために水面の上下に据え付けられた監視カメラのネットワークで構成される。
Poseidonを開発したVision IQのゼネラルマネージャFrancois Marmionは、「監視員が、プールで起きていることのすべてを常に把握するのは事実上不可能だ。多くの場合、監視員は、暑くて騒がしく、混み合った環境の中で監視業務を行っている」と声明の中で述べている。
Poseidonシステムは、英国以外でも遊泳者の命を救っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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