Intelが来年リリースするサーバ向けプロセッサのうちの、1つは同社の「ノートPC部門」という、これまでにないところから出現することになりそうだ。
2006年前半に登場予定のブレードサーバ向け「Xeon」プロセッサは、IntelのノートPC向けプロセッサファミリであるPentium Mシリーズのものになると、同社サーバプラットフォーム部門のマーケティングマネージャであるStephen Thorneは語った。
「Sossaman」(開発コード名)というこのプロセッサは、消費電力が最大でも31ワットと、サーバ用プロセッサとしては格段に少ない。
「消費電力が大きな問題となるような場所での大量展開を見込んでいる」(Thorne)
このために、Intelでは、低電力消費版Xeonの「Irwindale」をベースにした2つのプロセッサを2005年末にリリースする。これらのプロセッサは、最大消費電力がそれぞれ90ワットならびに50ワットになるとみられる。低消費電力のIrwindaleプロセッサは、Pentium Mから電力効率化技術の一部を借用しているが、その多くはPentium 4の流れを汲む現行のXeonプロセッサのアーキテクチャを踏襲している。
Intelのサーバ向けプロセッサの最新ロードマップにも記載される同製品は、深刻化する電力消費の問題を浮き彫りにしているが、そのほかにIntelのイスラエル工場で設計されたPentium Mの影響が高まりつつあることを示してもいる。
Pentium Mの売上は、Intelの過去数回の四半期決算における売上好調の主要因の1つとなっている。一部メーカーではすでにPentium MをデスクトップPCに採用しており、2007年までには、デスクトップ向けにMeromベースのプロセッサが登場する。Meromは、間もなく登場予定のPentium Mベースのプロセッサだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス