IBMは2005年末にOS/2オペレーティングシステムの販売を中止する。これにより、同社にとって1つの時代が幕を閉じることになる。
IBMは先週この発表を行ったが、それによると同社は12月23日を最後に同OSの販売を打ち切り、また同OSや関連製品に対する標準的なサポートについても2006年12月31日限りで中止するという(2007年以降のサポートはサービス契約者にのみ提供されることになる)。
「われわれは、しばらく前から続いていた状態を正式なものにする。OS/2は過去9年間、新バージョンがリリースされていない」(IBM広報担当のSteve Eisenstadt)
同社では、OS/2ユーザーにLinuxへの乗り換えを勧めている。
1987年に登場したOS/2は、Windowsの初期のバージョンよりも技術的に優れていると考えられていたが、それでも同OS用に書かれたアプリケーションが十分出そろわず、Windowsほど広く普及することはなかった。
OS/2の先行きに対する懸念は少なくとも3年前から浮上していた。
OS/2は、Intelチップ搭載PC用に初めて出された32ビットのマルチタスクOSだったが、Eisenstadt によると現時点で10ライセンス以上を購入している顧客の数は80社に満たないという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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