Sunは、今週開かれるG8サミットで、同社のシンクライアント技術のデモを行い、効率の良いPCやユーティリティコンピューティング戦略の採用から得られる環境面のメリットをアピールしようとしている。
Sunは、現地時間6日に始まるG8サミットに同社のチームを送り込み、「Sun Ray」シンクライアントを報道関係者や代表団向けのエリアの一部に設置する。Sunの英国担当マネージングディレクター、Trudy Norris-Greyも同会議に出向き、G8首脳や各国代表に、同社が地球に優しいコンピューティングを目指すというメッセージを売りこんでいく。
同社の主張によると、Sun Rayの消費電力は15W程度で、平均的なPCの消費電力である300Wよりはるかに少ないという。発熱量も通常のPCの10分の1であり、製造工程では比較的環境への負荷の少ない原材料が選ばれている。
「現在は参加の時代である。メーカーであろうと消費者であろうと技術に関わるもの全てが、今すぐ行動し、PCのリサイクル、コードやベストプラクティスの共有、従来の購買モデルへの挑戦など、ITのさまざまな事柄に対してもっと責任ある姿勢を示さなければならない」とNorris-Greyは語る。
Sunは、今回のG8に先立って米国の代表団と会い、環境に優しい技術への同社の取り組みを説明した。SunのRichard Barrington(公共政策担当部門責任者)は、米国がITに対する持続可能なアプローチの採用という点で英国に遅れをとっていると語った。「英国首相は気候の変化について真剣に考えているが、米国はもう少し努力する必要がある」(Barrington)
Sunでは、シンクライアントが従来のPCに代わる環境に優しい技術であると主張しているが、この主張を裏付けるような本当の第三者による調査がないことをBarringtonは認めた。そして、そうした調査が今後出てくることを期待すると語った。
Sunは90年代初めからシンクライアントを利用したコンピューティングモデルを打ち出してきたが、この技術を広く浸透させることができずにいる。しかし、メーカーやユーザーが来年1月施行予定の『EU Waste Electronic and Electrical Equipment Directive(EUのエレクトロニクス/電気機器の廃棄物に関する規制)』などの規制への対応を迫られている今、環境に対する利点を強く打ち出せば、今度はうまくいくかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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