待望のDebianメジャーリリース、1日足らずで仕切直し

Renai LeMay (ZDNet Australia)2005年06月10日 20時29分

 「Debian Linux」の新しいディストリビューションに設定上の間違いが見つかり、同ソフトウェアはリリースから24時間もしないうちに、修正を余儀なくされた。

 Debianの開発者Colin Watsonは、「(CDとDVDで提供されるDebian 3.1を)新しくインストールした場合、デフォルトではセキュリティアップデートを受けられないようになっている」とこの問題に注意を呼びかける電子メールに記している。フロッピーディスクやネットワーク上のサーバからインストールした場合は、この問題の影響を受けることはない。

 Watsonは謝罪とともに、アップデートをすぐに公開することを理由に、Debian 3.1のCDやDVD作成を見合わせるようベンダー各社に呼びかけた。しかし、Steve Langasekというリリースチームの別のメンバーは、アップデートの入ったCDとDVDが入手可能になるまで、おそらく1〜2日は必要だろうと、自分のブログで記している。

 Debian 3.1をインストールしてしまったユーザにとって救いなのは、設定ファイルに含まれるエントリーを1つ置き換えるだけで、この問題を修正できることだ。

 Debianは、最後のメジャーリリースから3年が経過しており、開発者コミュニティでは長い間、3.1の登場を待ちわびていた。このリリースサイクルは、Red Hatなどの競合ベンダーに比べるとかなり遅い。

 リリース直後にセキュリティ上の欠陥の修正を余儀なくされた有名なソフトウェアは、Debian以外にも例がある。

 Netscapeは、ブラウザの新バージョンを5月後半にリリースした際、短期間に2つの重要な欠陥を修正している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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