Microsoftは、公開が再三延期されてきた企業向けパッチツール「Windows Server Update Services(WSUS)」およびWindows Updateの後継サービス「Microsoft Update」の提供を開始した。
また同社は、「Systems Management Server(SMS) 2003」用のアドオンである「Systems Management Server 2003 Inventory Tool for Microsoft」を7月中旬にリリースすると発表した。これと同時に、Microsoftは中小企業向けの「Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA) 2.0」も提供開始する。これは、企業が自社システムにMicrosoftの最新パッチが適用されているかを確認するためのツールだ。
Microsoftは米国時間6日、同社がフロリダ州オーランドで開催しているTechEdカンファレンスにおいて一連の発表を行った。
同社の当初の計画では、WSUSは、2004年前半にリリースされるはずだった。Microsoft Updateもこれと同時に提供されるはずだったが、どちらのスケジュールも延期されていた。
Microsoftはスケジュールの遅れの原因の1つとして、「Windows XP Service Pack 2(SP2)」の開発にリソースを集中させたことを挙げている。セキュリティ機能を中心とした大型アップデートのWindows XP SP2は、2004年8月に公開された。
Windows Updateと違い、Microsoft UpdateではWindowsオペレーティングシステム(OS)に限定せず、Microsoftの複数製品のパッチを提供する。これにより顧客は、最新のパッチがシステムに適用されているかを確認するために、製品ごとに複数のMicrosoftウェブサイトをチェックする必要がなくなる。
またMicrosoft Updateは、WSUS、SMS 2003 Inventory Tool、MBSA 2.0のバックエンドシステムとしても機能する。従来のWindows Update、SMS、MBSAでは、パッチが必要な箇所を検出しようとシステムスキャンを行うと、それぞれが異なる結果を提示するという問題が指摘されていた。Microsoft Updateにより、こうした問題も解消される。
Microsoftが発表した最新のパッチ製品が対象とするのは、Windows XP、Windows 2000、Windows Server 2003/Office(Office XP以降)/Exchange Server(Exchange Server 2000以降)/SQL Server(SQL Server 2000以降)だという。同社の関係者によると、この他のデスクトップおよびサーバ用アプリケーション向けのアップデートは今後追加される予定だと述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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