アイエニウェア・ソリューションズ(早川典之社長)は、組込み、中小規模ビジネス(SMB)、およびモバイル&ワイヤレス向けデータベースパッケージ「SQL Anywhere Studio 9」Linux版の完全日本語版(SQL Anywhere Studio 9 Linux版)を3月15日に発売した。また、より多くの開発者に同製品を利用したアプリケーションを開発してもらえるよう、「Developer Edition」の無償提供も開始する。
「SQL Anywhere Studio 9」は、数千規模の同時ユーザー接続や数千万件、数十ギガバイト規模のデータ運用に耐えうるスケーラビリティと、開発コストを削減するさまざまな機能やツールを装備したデータベースパッケージ。信頼性と利便性を兼ね備えたエンタープライズクラスのRDBMSを求める中・小規模ビジネスでの開発者ニーズに対応する。
Windows ME/Windows 2003/Linuxなど多くのOS間での完全互換性をもち、各OS間の移行は、データベースファイルとログファイルをコピーするだけで簡単に実行できる。これによって、Windowsで開発してLinuxで運用するなど、製品開発時やシステム導入時、さらには製品運用時における環境変化にも柔軟に対応できるとともに、多彩なOSをサポートするソフトウェアパッケージの開発を容易に行うことができる。
今回発売した「SQL Anywhere Studio 9 Linux版」は、すでに提供を開始しているWindows版のLinuxプラットフォーム移植版となり、Linux版としては今回のバージョンが初めての完全日本語版となる。
価格は、(1)「Adaptive Server Anywhere」データベース:1サーバー+1クライアント、(2)1スタンドアロンエンジン、(3)超小型「Ultra Light DB」エンジン:1ユーザー、(4)Mobile Link同期デスクトップ版─―の4つを、それぞれ同一マシン内で1ユーザー分利用できるライセンスを含む「基本パッケージ」で、6万9000円。
また、データベースサーバーにネットワーク経由でアクセスするクライアントを1ユーザー分追加利用できる「クライアントアクセスキットシングルシート」が2万5300円。「Adaptive Server Anywhere」データベースをWWWサーバーとともに動作し、インターネット(Webサーバー)経由で不特定ユーザーがデータベースにアクセスする際に必要となる「インターネット・アクセス・ライセンス」が34万5000円(ユーザー数無制限)。
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