大日本印刷(DNP)と日本ストラタステクノロジーは3月2日、DNPのPCグリッドソフトウェア「AD-POWERs」とストラタスの無停止サーバ「ftServer」を組み合わせたPCグリッドシステムの販売に向け、ソリューションパートナー契約を2月3日に締結したと発表した。システムの価格は1ライセンス当たり250万円から。
AD-POWERsは、DNPが自社開発し、2003年4月に発売したPCグリッドソフトウェア。使用されていない状態にあるPCをLAN経由で自動検知し、プログラムやデータを配布して分散処理に利用する。クライアントPCが全体の演算を管理するマスターの役割を果たすため、運用にあたって専用サーバを必要としない。ただし、マスターPCがシステムダウンすると演算結果が失われるため、処理を最初からやり直さなければならない。
ftServerは、プロセッサ、メモリ、ハードディスク、PCIカード、イーサネットボードなどのハードウェアを二重化し、障害時には動作しないコンポーネントを自動的に切り離してシステムダウンやデータ損失を回避する無停止型サーバ。デバイスドライバの強化などOSの信頼性向上策なども施されており、99.999%超の稼働率でWindowsを連続運用できるという。
AD-POWERsとftServerを組み合わせると、無停止サーバにAD-POWERsのマスター機能を割り当てることで、マスターPCのシステムダウンを防ぐことができ、処理のやり直しをする必要がなくなる。また、インターネット経由の分散処理も行える。
DNPとストラタスは、それぞれ2005年度に50システム、2億5000万円の売り上げを見込む。
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