Google(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は米国時間13日、Google Miniという低価格のイントラネット検索用ハードウェアを企業向けに発売した。
同社はこの新製品により、自社の検索アプライアンスビジネスの対象を、書類も予算も少ない中小企業にまで拡大したい考えだ。青いケースに収められたGoogle Miniは、社内イントラネットに接続し、最大5万件の書類を検索可能で、Google.comでは4995ドルで13日から販売されている。
なお、2002年に発表されたGoogleの独創的な検索アプライアンスの価格は3万ドル以上となっており、こちらは10万件以上の書類を検索できる。
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さらに同社では、新しいセキュリティコントロールをはじめ、さまざまな機能が追加された大型検索アプライアンスのアップグレードも発表することになっている。
シンプルで関連性の高い検索結果を提供するウェブ検索で名声を得たGoogleにとって、アプライアンス販売はサイドビジネスに過ぎない。アナリストの試算では、企業向け検索製品の売上は5000万ドルしかなく、10億ドル近い売上を誇る同社の広告ビジネスと比較すると微々たるものだという。
Forrester ResearchのバイスプレジデントLaura Ramosは、「重点の置き方の問題だ。彼らは主力ビジネスを重視してきた」と語った。
しかし、GoogleのDave Girouard(エンタープライズビジネス担当ゼネラルマネージャ)によると、こうした状態もまもなく変わることになるという。
「(アプライアンスビジネスの売上は)確かにわずかだが、われわれはこの分野をかなり成長性の高い市場だと考えている。研究開発や営業/マーケティングにはどんどん力を入れていく。われわれのビジネスは急成長を遂げており、利幅も大きい。また、企業内での検索には大きなニーズがあると思う」(Girouard)
Girouardは、Google Miniがエンタープライズビジネスのスイートスポットを突いたものだとし、検索を必要としながらコストの問題で手を出せなかった多くの企業にこの製品がアピールするだろうと述べた。同社はまた、最新のアップグレードで、Oracleなどの特殊なデータベースに対応し、そのなかに収められた情報を検索できるよう技術改善を進めている。
だが、エンタープライズ検索分野にはFast Search & Transfer、Autonomy、そして業界最大手のVerityなど、多くの競合企業が存在する。また、InktomiやAltavista(両社とも現在はYahoo傘下)をはじめとする多くの企業が、中小企業への対応を試みながら失敗している。
しかしRamosは、Google Miniは将来的に同社にとって大きな市場になるだろう、と語っている。
「Googleにはどこよりも豊富な資金と高いブランド認知度がある」(Ramos)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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