Apple Computerは、iPodを賞品にすれば、多くのデベロッパーが「ウィジェット」を書いてくれるのではないかと期待している。ウィジェットは、次期バージョンのMac OS X上で動作するMac用の小型プログラム。
Appleが、次期Mac OS X「Tiger」に搭載されるDashboardのウィジェットを開発するデベロッパー向けに、コンテストを開催している。Dashboardや、サードパーティから提供されるKonfabulatorという同様のプログラムを使うと、ユーザーは、株価や写真などを表示するウィジェットに容易にアクセスできる。
Dashboardは来年前半にTigerがリリースされるまでは利用できない。しかしAppleでは、Dashboardのウィジェットを先に開発しておきたいと考えているようだ。ウィジェット開発には標準的なウェブスキルしか必要とされないため、従来のAppleデベロッパー以外からも多くの応募があるのではないかと、Appleでは期待している。
AppleのWorldwide Developer Relations担当バイスプレジデントRon Okamotoは、「この技術を従来のデベロッパー以外にも浸透させることが非常に重要だ。今回は、Macでプログラミングするなど夢にも思わなかった人々が参加してくれるだろう」と語った。
コンテストに応募してDashboardデベロッパーキットを入手するには、Selectメンバー以上のレベルでAppleデベロッパープログラムに加入する必要がある。申込期限は1月5日。
Appleはデベロッパー向けサイトで、ウィジェットの形態について、ウェブの情報を収集するものや、自己完結型のもの、Macプログラムとリンクするものなどがあると述べている。
現行バージョンのMac OS Xには、映画の上映時間やeBayの出品リストといった情報にアクセスできるSherlockというプログラムがある。Mac OS Xを担当するプロダクトマーケティングマネジャーのChris Bourdonは、これらのなかにはウィジェットで処理できるタスクもあると述べる。
「これら2つの間には重複する部分が確実にあると思う。同じような機能を持ったウィジェットがいくつか出てくるはずだ」(Bourdon)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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