Intelが、中国やインドのパートナー企業によるLinuxデスクトップ販売を促進する取り組みを開始した。
Intelは、自社製プロセッサ上で稼動することの多いLinuxを普及させようと、これまでさまざまな活動を行ってきた。しかし、以前の活動はサーバに限定して行われてきたのが実状だ。同社広報担当Scott McLaughlinによると、Linuxデスクトップの販売をもっとバックアップして欲しいという要望がアジアのパートナー企業から多く寄せられるようになったため、同社はデスクトップPCメーカーの支援を決定したという。
今回の取り組みにより、同社は部品をPC組み立て業者に出荷する際、Linuxのインストールを手助けするマニュアルやソフトウェアキットを同梱するようになった。このやり方は、同社が長年Windowsで採用してきたものだ。
このソフトウェアキットには、特定のハードウェア機能を有効にするためのドライバや、Linuxの各バージョンで稼動するソフトウェアを手早くインストールするためのスクリプト、プログラムやIntel製品のLinuxとの互換性を調べるApplication Version Compliance Toolプログラムなどが含まれている。
このソフトウェアキットがサポートするLinuxはRed Hat Desktop、Novell Linux Desktop 9、Red Flag Desktop 4.1の3種類。Intelは、今後China Standard Softwareから提供されるLinuxもサポートする予定だと述べたが、具体的なLinux製品名は明らかにしていない。China Standard Softwareは2003年にSun Microsystemsと、SunのLinuxデスクトップソフトウェアを販売する契約を締結している。
またIntelは、Linux開発センターを4カ所開設して、Linux PC用ソフトウェアを開発する企業を支援する予定だという。北京のセンターは、北京市の設立したBeijing Municipal Science and Technology Commissionが運営をバックアップする。また広東省のセンターはGuangdong Linux Technology Service Centerが、ボンベイのセンターはIndian Institute of Technologyが、ブラジルのセンターはStefanini Consultoriaがそれぞれ運営を支援する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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