Royal Philips Electronicsは、心臓病の慢性患者がテレビを通して自分のヘルスケアプロバイダと接続するためのプログラムをテストしている。
Philipsは米国時間15日、同社のMotiva技術を用いたパイロットプログラムを発表した。この技術を使うことで、患者は自宅にあるテレビからブロードバンド経由でヘルスケアプロバイダと通信できるようになる。このパイロットプログラムは、Cardiovascular Associates of the Delaware Valley(CADV)とComcastが共同で行うもので、両社はこれまでに60人の患者を集めている。
CADVの主席研究者でAmerican College of Cardiologyのフェローも務めるJeffrey Kramer博士は、「われわれはこの技術を使って『バーチャルな往診』を行い、慢性病患者と日々の接触を保てるようにしたいと考えている。患者は、継続的なモニタリングとケアのメリットを受けることができるだろう」と声明文で述べている。
このバーチャル往診は、患者の自宅に体重や血圧などの重要な数値を図るセットトップボックスを設置して行われる。
患者は、薬物療法スケジュールなどの非救急ヘルスケア・リマインダーや、インタラクティブな教育情報を受信することもできる。また、別の場所に住んでいる患者の家族がこのシステムに接続し、双方向コミュニケーションによって精神的に援助することも可能だ。
このパイロットプログラムは、患者とヘルスケアプロバイダとが医療情報を交信・共有する際に、インタラクティブなシステムをどの程度利用できるかを観測するために考えられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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