MicrosoftでService Pack 2(SP2)適用済みのWindows XPを店頭に並べる準備が始まった。
Microsoftは先週、箱詰めにされたWindows XPのコピーを最新バージョンと交換する作業に着手した。新バージョンが収められた箱の上部の端には、SP2セキュリティ強化機能搭載であることをアピールする三角形のマークがついている。大手小売チェーンのOfficeMaxでは、米国時間6日からSP2適用済みのWindows XPを発売することになっている。
Microsoftでは、全世界に出回るXPのパッケージ版を、来月末までにSP2適用済みのものと交換したいと考えている。小売業者は卸売り業者を通して手持ちのWindows XPをアップデート版と交換できる。
「今回はかなりの短期間で入れ替えができた。新製品の入れ替えには、通常最低でも3カ月かかる」と、Windows Client部門のシニアプロダクトマネージャーMatt Pillaは述べている。
Microsoftは新製品のプロモーションをあまり行ってはいないが、OfficeMaxのような一部の小売業者は、この機会にWindows XPの販売を促進したいと考えている。OfficeMaxでは、最新版のWindows XPを購入した顧客に、128Mバイトのフラッシュメモリとスパイウェア対策ソフトを無料で提供する予定だ。
Microsoftでは、Windows XPを中心とした秋の広告キャンペーンを行う予定だが、ただしまだ開始にはなっていない。
同社はまた、自動アップデートサービス経由のSP2配布について取り組みを加速させている。同社は9月半ばまでに約2000万コピーのSP2を配布していたが、9月末の時点ではこの数が約2倍の4000万コピーに達した。さらにWindows XP SP2の各言語への対応作業もすべて完了している。
自動アップデートサービス経由のSP2配布について、Microsoftは最初の2カ月で1億件のダウンロードを目標に掲げている。自動アップデート経由の配布が始まったのは8月18日だが、Pillaによると1億ダウンロードに到達するのは10月末になりそうだという。それでも同氏は、Windows XP Professional Edition用のSP2についてはリリースが延期されたほか、アップデートを延期できるツールを企業に提供していることを考えると、おおむね順調に配布が進んでいると述べた。
「確かに1億本というのは大変な目標だ」(Pilla)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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