NECと日興通信は、無線ICタグ(RFID)を使って書類の管理を行う「書類収納管理システム」を共同開発する。NECが8月17日に明らかにしたもの。同システムは名古屋銀行への導入が決定しており、2005年4月に稼働を開始する予定。
同システムは、書棚に取り付けたRFID読み取り用アンテナと、書類を収めるケースに装着したRFIDを組み合わせ、自動的かつリアルタイムに書類の所在有無や所在確認、入出庫管理などを行う。名古屋銀行が導入を予定している「債権書類本部集中ワークフローシステム」(北陸コンピュータ・サービスが開発)と連携させ、債権書類の入出庫作業の省力化を図る。「バーコードシステムで債権書類の一斉棚卸しを年2回実施する場合に比べ、書類件数10万件当たり年間約600万円のコスト削減が可能」(NEC、日興通信)
また、書類収納管理システムを、入室管理システムや利用者認証システムなどのセキュリティシステムと連携させることで、誰が、いつ、どの書類を持ち出したかのリアルタイム監視も行える。「重要書類の紛失や持ち出しなどのリスクを限りなくゼロに近づけることができるなど、個人情報漏えい防止を前提とした書類管理も実現できる」(両社)
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