安定性や既存システムへの影響について懸念があることから、多くの企業ではMicrosoftのWindows XP Service Pack 2(SP2)のインストールを当面見送る予定だ--最高情報責任者(CIO)を対象に調査を行ったところ、このような傾向が明らかになった。
待望のWindows XP SP2は度重なる延期の末に、先週ようやくPCメーカーに出荷された。また、ユーザーも数週間以内にインターネットのダウンロードやCDを通してSP2を入手できるようになる。
しかし、CNET News.comの姉妹サイトSilicon.comが調査したところ、多くのCIOたちは、SP2について、インストールは当面控え、早期に導入した企業の様子を見ながらテストを行うとしている。
東京三菱銀行の英国法人に務める技術ディレクターGraham Yellowleyは、第4四半期より前にSP2をインストールする計画はないという。
「デスクトップPCにウイルスなどが侵入するのを防ぐためのセキュリティ対策は、既に十分に行っているため、これ以上の対策は必要でない。さらに、システムに適用する前に、SP2によってどのような変化や違いがもたらされるのかを、かなりテストする必要がある」(Yellowley)
通信プロバイダInmarsatでIT/電気通信担当ディレクターを務めるPete Smithは、「サービスパックの内容や安定性について正確に理解することが、われわれの最優先課題だ。問題がないという確信が持てれば、全XPユーザーに適用する」と語っている。
これらのコメントは、コンピュータ業界最大手のIBMをはじめとする他の企業からあがっている懸念の声を反映したものだ。IBMは先週、十分なテストとカスタマイズが完了するまでSP2のインストールを控えるよう社員に通達した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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