日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は7月27日、日本語全文検索ソフトウェアMitakeSearchの新版V4.2の販売を開始した。新版では、対応するデータフォーマットの追加、Linux対応の強化、検索機能の追加などを行った。同社は有償の製品版のほか、無償利用可能なフリーライセンス版も継続提供する。
MitakeSearchは旧コンパックコンピュータが開発した日本語向けの全文検索ソフトウェア。ワークグループから大規模エンタープライズ環境まで対応可能で、Microsoft Office、PDF、XML、JPEG、MP3などさまざまな文書の検索が行える。対応プラットフォームは、Linux、Tru64 UNIX、Windows。
新版のV4.2では、新たにMIME V1.0形式の電子メールおよびネットニュースのデータ、Office 2003(Word、Excel、PowerPoint)、tarファイル、ウェブサーバ上のデータ(HTTPSプロトコル経由)の検索を可能とした。さらに、標準で対応していない形式のデータも検索できるようにするため、機能拡張用のインターフェースを公開している。
Linux対応を強化し、Red Hat Enterprise Linux v3.0、Fedora Core 1、Fedora Core 2での動作を確認した。Linuxで標準になりつつあるUTF8ロケールにも対応した。さらに、検索機能を増やし、特定のURLを優先的に表示するスポンサーURL検索、タイトル部分のみの検索を可能にするタイトルのサブタイプ検索を追加。
検索可能なファイル数に応じ、ワークグループモデル(最大10万ファイル、税込み価格は105万円)、スタンダードモデル(最大100万ファイル、同262万5000円)、エンタープライズモデル(最大500万ファイル、同787万5000円)という3モデルを用意する。
同社は、コピーや再配布が自由なフリーライセンス版をウェブサイトで無償提供している。検索可能なファイル数は1万ファイルまで。そのほかの機能は製品版と変わらない。
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