アルファテック、オムロンの「音声認識/声紋認証」事業を継続

 アルファテック・ソリューションズ(荒川 出社長)は7月26日、オムロン(本社・京都市、作田久男社長)から「音声認識/声紋認証ソリューション」事業を引き継ぎ、開発・販売体制を強化すると発表した。

 これにともない、8月1日付で社内に「ボイス・セルフサービス・ソリューショングループ」を設立するとともに、従来、オムロンが音声認識システムの導入ユーザーに提供していたサポートサービスも引き継ぐ予定。

 同社では、これまでも、ぴあが運営する「チケットぴあ」のコールセンターを始めとして、音声認識、音声合成ソリューションを提供してきた。今回、社内に開発からサポートまでの一貫した体制をもつことで、システム開発を効率化できるとともに、音声認識技術を核とした新しいソリューションの自社開発が可能となる。

 「音声認識/声紋認証ソリューション」は、コールセンターを始めとする電話によるカスタマーサポートにおいて、通話者の言葉をシステムで認識し、双方向のやり取りによって、物品の販売、サービスの予約受付、情報提供を可能にすることで、業務コスト削減と顧客満足度の向上を実現するもの。

 カスタマーサポート業務の一部を自動化したり、本来サービス提供者側で行っていた作業をユーザー自身に担ってもらうことで、コールセンターにおける人件費の低減などサービス提供者側のメリットだけでなく、サービス提供時間の拡大や問題解決の迅速化など、ユーザーにとってもメリットのあるソリューションとして注目されつつある。

 同社は今後、コールセンターに加えて、地図や時刻表といったモバイル向けコンテンツサービスへの応用も視野に入れ、音声認識/声紋認証技術を利用したシステムの設計・開発、構築、運用サービスを提供していく予定で、04年度(5か月間)に3.5億円、05年度に20億円の販売を目指す。

アルファテック・ソリューションズ
オムロン

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