米国時間28日、Intelが同社初のワークステーションおよびサーバ向け32/64ビットチップを発表する。これにより、64ビット化戦争が白熱するものと思われる。
Noconaというコード名の与えられたIntelのXeonチップは、今日ある大半のPC上で動作する32ビットソフトウェアと、複雑なデータベースなどで見られる64ビットソフトウェアの両方を動かすことができる。Microprocessor Reportの編集長Kevin Krewellによると、同チップは最高3.6GHzのスピードと800MHzのシステムバスでデビューする見込みだという。Intelは補完的なチップセットもリリースする。
28日にはさまざまなメーカーが同チップを搭載したワークステーションを発表する見込みだ。サーバのリリースは大半のメーカーが、その後を予定している。ただし、一部の小規模専門メーカーでは、来週にもサーバをリリースする見込み。
AMDは昨年、人気の高いx86アーキテクチャをベースにした初の32/64ビットチップであるOpteronをリリースした。同チップはIBM、Hewlett-Packard(HP)、そしてSun Microsystemsが採用してきた。Opteronが登場するまで、AMD製チップを自社製マシンに採用する大手コンピュータメーカーは少なかった。
Noconaが両タイプのソフトウェアを動作させることを2月に発表するまで、Intelは32/64ビットチップの必要性を軽視し、64ビット市場向けにはItaniumチップを売り込んでいた。
NoconaとOpteronの32/64ビット機能は同様のものだが、それぞれのチップには違いがある。Opteronはコンピュータの各部品とHyperTransportリンクで接続されるが、NoconaはPCI Expressでこれを実現する。動作速度もNoconaの方が高いが、Opteronはクロックサイクル当たりの作業量が多い。Opteronにはメモリコントローラが内蔵されていて処理速度が向上するが、Noconaのコントローラは別チップとなっている。
ベンチマークサイトではおそらく、28日にも両チップの違いを詳しく調べ始めることになるだろう。
これらのチップの64ビット対応には大きな注目が集まるが、ソフトウェアの選択肢は限定されている。64ビットモードで動作するLinuxは登場しているが、Microsoft Windowsの32/64ビットバージョンがメーカーに対して提供されるのは12月以降になる。また、64ビットモードで動作するように対応した32ビットアプリケーションも少ない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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