三菱マテリアルは、仮想LAN構築システムSoftEtherについて、開発者である登大遊氏と販売/製品化に関する独占契約を結んだ。同社が3月1日に明らかにしたもの。今後同社と登氏は、同システムおよび同システムを活用した各種ソリューションの製品化に向け協力する。
SoftEtherは、異なるLAN上のユーザーがあたかも同一LANに接続しているかのような通信をインターネット経由で実現するシステム。情報処理推進機構(IPA)の公募事業「平成15年度未踏ソフトウェア創造事業『未踏ユース』」の支援を受けたプロジェクト「イーサネットのソフトウェア実装とトンネリングシステムの開発」の成果物であり、LANカードおよびハブをソフトウェア的にエミュレートすることで仮想的なネットワークを実現する。「従来Virtual Private Network(VPN)で導入していたような専用ハードウェアは不要で、手軽かつ安価にVPNを構築できる」(同社)
同社はSoftEtherをベースに、電子証明書を活用した認証システムの導入、ユーザー管理機能、アクセス制御機構の充実などを施し、セキュリティ強化/運用管理機能向上を図ったSoftEther CAの開発を進め、2004年8月に発売するとしている。さらに同社はSoftEther CAの派生製品/サービスの投入も計画中で、第一弾としてSoftEther CAとICタグを使ったSCMソリューションM2S dataTubeの開発に取り組む。
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