Microsoftは、Windowsオペレーティングシステムの次期大型アップデート「Longhorn」のリリース前に、Windows XPを一度アップデートすることを検討中だ。Longhornは、現在もまだ開発の初期段階にある。
Microsoftはこれまで何カ月も、Longhornの前にWindowsの別バージョンを出す計画はないと主張していたことから、Longhornの前にXPのアップデートをリリースするということは、同社にとって大きな方針変更となる。同社幹部は26日(米国時間)CNET News.comに対し、同社が現在アップデートを検討中で、これが社内では「Windows XP Reloaded」と呼ばれていることを認めた。
このアップデートは、今年半ばにリリース予定の「Windows XP Service Pack 2」に続いてリリースされることになる。このなかに含まれる機能については、現在も議論を行なっていると、Windowsの主任プロジェクトマネージャーGreg Sullivanはインタビューのなかで語った。
「現行の計画を中間リリースと呼ぶのは大げさだ。我々はWindows XPの価値を増す方法を模索しているのだ」(Sullivan)
しかし、Directions on MicrosoftのアナリストRob Helmは、新しいバージョンのWindowsがどんなものだとしても、それがリリースされることになればLonghornのリリースが遅れる可能性が高い、と指摘した。
「Windowsチームは1つで、(それを開発する)スタッフの核となるグループは1つしかない。彼らが中間リリースを計画すれば、スケジュールに影響するだろう。どの程度の影響かは、中間リリースの中身によって変わってくる」(Helm)
Windows XP Reloadedは、中間リリースと呼んでもおかしくないもののようだとHelmは述べている。「私の考えでは、互換性に影響するおそれのある機能が含まれたサービスパックは、中間リリースということになる」(Helm)
ただしHelmは、Microsoftには、OSのコア部分はあまり変更せずに、Windowsにバンドルされる関連プログラムの機能を向上させるという選択肢はあるとは述べている。こうした形でのリリースなら、スケジュールの遅れは少なくなるかもしれない。
Longhornのリリース時期はもともとはっきりしていないが、今回の動きでそれがさらに曖昧となったとHelmは述べている。また同氏は、Microsoftが頻繁にリリーススケジュールを変更しているため、顧客は計画を立てにくくなっているとも指摘した。
「一般ユーザー向けの市場ではそれほどでもないが、企業向けの市場では、Microsoftがロードマップを提供することは非常に重要だ。それは単に大型リリースだけでなく、サービスパックについても言えることだ。現時点でのロードマップは、まだ非常に曖昧模糊としている」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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