産業技術総合研究所(産総研)は2月19日、Linux上のアプリケーションを多言語化するためのライブラリ「the m17n library」を開発したと発表した。3月1日からGNU Lesser General Public License(LGPL)に基づいてオープンソースで公開する。
the m17n libraryは、多言語での正しい表示、入力、編集操作などの機能が集められたライブラリ。この場合の多言語化とは、複数の自然言語を同時に混在させて使用できる環境のことだ。産総研は、多言語エディタ「Mule」などで培ったソフトウェア開発のノウハウを駆使してライブラリを完成させた。
the m17n libraryを使うことで、リナックス環境下のアプリケーションを多言語対応させることが容易になるとしており、「言語による格差の解消につながると確信している」とコメントしている。
産総研では、Free Standards Groupの中のワーキンググループの1つであるOpen Internationalization Initiativeと協力して、the m17n libraryをオープンソースソフトウェアの国際標準として普及させたい意向だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス