IBMは、Intelの開発者向けカンファレンスが幕を開けたその日に、自社のPowerプロセッサを採用したUnixサーバが、注目度の高いサーバベンチマークテストでItanium搭載システムを上回ったと発表した。
32基のプロセッサを搭載したIBMの560万ドルのサーバp690は、Transaction Processing Performance CouncilのTPC-Cテストで、1分間に102万5000回のトランザクション実行に成功したという。非クラスタシステムでの今までの最高スコアは、64基のItanium 2プロセッサを搭載したHewlett-Packard(HP)のSuperdomeが達成した、1分間に100万8000回という記録だった。
IBMは、サンフランシスコで開催中のIntel Developer Forumの初日にこのベンチマークテストの結果を公表し、同社のPowerプロセッサを宣伝した。同社が前回Powerプロセッサ搭載サーバでのTPC-C最高スコア達成を発表したのも、Intelが最初のItaniumサーバを発表した当日のことだった。
TPC-Cテストは、コンピュータ制御された倉庫の在庫をシミュレーションするもので、外部にある多数のコンピュータとの間で発注などのトランザクション処理を行なう。IBMは価格対性能比の面でも、HPのシステムが記録したスコアより上位につけているが、競争の激しいサーバ市場で行なわれているハイエンドマシンの値引サービスを考えると、定価での比較はあまり意味を持たないかもしれない。
IBMのシステムでは、同社版のUnixであるAIXが使用されている。HPが最高スコアを達成したシステムでは、HPのUnixであるHP-UXが稼動していた。Itaniumプロセッサは、Windows、HP-UX、Linuxに対応するが、これに対してPowerプロセッサでは、AIXとLinux、そしてOS/400というIBMの特別なオペレーティングシステムが動作する。
また、IBMのシステムでは同社のDB2データベースソフトウェアが使用された。これに対し、HPのシステムではOracleを利用していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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