アリゾナ州スコッツデールで今週開催される、新技術の披露を目的としたDemoカンファレンスで、ビジネスソフトウェアを開発する多数の企業が新しい実用ソフトウェアを発表する。
インターネットバブルの終焉以来、Demoカンファレンスでは、斬新なウェブビジネスのプランに関するものから、実用的なソリューションや既存製品の改訂版へと、展示される製品が変わってきている。
マサチューセッツ州レキシントンを本拠地とする新興企業Convoqはインスタントメッセージのアドホック通信方式を、ウェブ会議やコラボレーション機能と組み合わせた製品を同会議で発表する。同社の製品Convoq ASAPでは、ウェブブラウザを使って複数の人が文書を閲覧したり、話したり、ビデオ会議を開いたりできる。
他のウェブ会議システムと異なり、Convoq ASAPではウェブ会議用ソフトウェアをダウンロードする必要がない。同製品では、共通の情報を表示するために、通常既にパソコンにインストールされているMacromediaのFlashが使われている。このシステムは、既存のインスタントメッセージシステムにリンクし、誰がログインしているを示したり、ここのユーザーにバックアップを提供する。
Convoqは、社内のコミュニケーションや、カスタマーサポート、リモートセールスなどの企業間通信用に、低価格な方法を求めている企業をこの製品の対象に考えている。なお、関連サービスを含めた同製品の年間使用料は、5人あたり49.95ドル、もしくは25人あたり99.95ドルだ。
Demoカンファレンスで新ソフトの発表を予定している企業の中には、ユーティリティコンピューティングの波に乗じようとするものもある。mValentは、社内のデータセンタでデータを移動する場合に、いつも時間や費用がかかりすぎているという考えをもとに、製品を開発した。同社が設計したシステムでは、管理者がサーバやストレージ機器、ソフトウェアの構成をひとつの場所で把握し、変更に伴うタスクを自動化できる。ユーティリティコンピューティングの目標は、企業が計算リソースをコスト効率のよいやり方で利用できるようにすることだ。
mValentのソフトウェアは、指定された時間間隔で個別のマシンにアプリケーションをインストールするために、OpswareやBladeLogiなどが販売するソフトウェアとシステム構成の情報を共有することができる。Sun MicrosystemsやHewlett-Packard(HP)、IBM、Veritas Softwareなどの業界大手は、ユーティリティコンピューティング戦略を強化するために、データセンタ自動化のためのソフトウェアを開発する企業を買収している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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