Intelは2月2日(米国時間)、デスクトップPC向けに合わせて5機種の新しいPentium 4プロセッサをリリースする。
新たに発売されるPentium 4には、Prescottというコードネームで呼ばれる新しい設計に基づいたチップが3種類含まれる。またIntelでは、現行のPentium 4(コードネーム"Northwood")にも2つのモデルを追加する。さらに、6番目となる動作速度3.4GHzのPrescott版Pentium 4も同日発表するが、ただしこちらは今四半期後半に発売の予定だ。
Intelによると、初めて登場するPrescottチップは、動作速度がそれぞれ2.8GHz、3GHz、3.2GHzの3種類で、同社ではPrescottチップとNorthwoodチップを判別させるため、前者に「E」の文字を付すという。これらのチップは、2日に発売になる。ただし3.4EGHzだけは3月頃の発売になりそうだと、同社の計画に詳しい情報筋が説明している。
新しいNorthwood版Pentium 4のほうは、共に動作速度が3.4GHzのものだが、1つはPentium 4 Extreme Editionで、このチップは主にゲームプレーヤーや他のPCマニアがつくるPC市場の最上位セグメントに向けて出される。もう1つの、通常のNorthwood版Pentium 4 3.4GHzは、Pentium 4 3.4EGHzチップが登場するまでの中継役を果たすことになる。
Intelでは、世代の異なるプロセッサをオーバーラップさせることがよくあるが、これはPCメーカー、とりわけ企業向けの製品を扱うメーカーが、世代の移行を円滑に行えるようにするための措置である。今回も、PrescottとNorthwoodという2種類のデスクトップPC向けPentium 4が、2.8GHzから3.4GHzのレンジで共存することになる。
Intelによると、動作速度が同じである場合、Prescott版Pentium 4は、Northwood版とほぼ同じ処理性能を発揮するという。そして、同社のテスト結果では、3.2EGHzのPrescottチップは、同クロック数のNorthwoodチップに比べて14%性能が向上している。
だが、Prescottには数多くの更新/変更箇所があり、Northwood版の2倍にあたる1MBのキャッシュや、マルチメディア機能の向上を狙って設計された複数の新しい命令なども含まれる。
Prescottでは基盤となる回路に変更が加えられており、今後時間の経過とともに処理性能はさらに向上し、動作速度も上がると、Intelは述べている。Prescott版のPentium 4の動作速度は今年末までに4GHzに達すると、同社デスクトップ製品部門のゼネラルマネジャー、Bill Siuは語った。
「我々は製品にスケーラビリティを持たせることに非常に力を入れている。これまでやってきたことを生かして、チップをさらに高速化できるだろう」(Siu)
予想通り、Prescottにはこれまでより長い31ステージのパイプラインが使われており、これが動作速度の急激な伸びに一役買うだろうと、Siuは述べた。
また、既報通り、Prescottチップの製造では同社の最新技術である90ナノメートル製造プロセスが利用されており、これまでよりサイズの小さくなるため、製造コストも下がるとSiuは説明している。ちなみに、Northwoodの大きさが132平方mmであるのに対し、Prescottは112平方mmとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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