米FedExは12月30日、ビジネス向けサービスを行う米Kinko'sを買収すると発表した。買収金額は24億ドルで、支払いは現金で行われる予定。
Kinko'sは、オンラインプリンティングからWi-Fiアクセスに至るさまざまなインターネットサービスを提供しているが、FedExは同社を獲得することで、電子書類のデリバリー分野に参入するとFedExの広報担当、Jess Bunnは述べている。
「長年にわたり、FedExは有形の書類配送ビジネスを手がけてきているが、今回の買収で書類の電子配送分野に参入することになる。Kinko'sでは、電子書類の受取りや印刷出力ができる。こうした書類をFedExが配送するというのは理にかなった考えだ」(Bunn)
FedExは、今回の買収発表について、グローバルなリテール分野における存在感を高める計画の一環としている。
FedExはこれまでにも、Kinko'sの持つ1200店舗のうち134店でフルサービスカウンターを運営しており、また1988年以来Kinko'sと契約する唯一の配送業者としてビジネスを行ってきている。今回の買収の結果、FedExは自社のキオスクをKinko'sの世界中の店舗で展開することになる。
Kinko'sは、1970年にコピーショップとして営業を開始し、後にはテレビ会議などの他のビジネス向けサービスも手がけるようになった。そして現在では、電子書類からの収益が同社の売上のおよそ50%を占めるようになっているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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