トレンドマイクロ(スティーブ・チャン社長)は12月2日、2003年11月度のコンピュータウイルス感染被害ランキングを発表した。このランキングは、日本のトレンドマイクロのサポートセンターに寄せられた問い合わせを基に順位付けを行ったもの。上位5位は以下の通り。
11月の全体的なウイルス感染被害報告数は5870件で、先月(7856件)に比べ大幅に減少した。今年8月に発生し、猛威を振るった「WORM_MSBLAST」および「WORM_NACHI.A」の影響がようやく沈静化してきた。
「WORM_NACHI.A」に代わって「WORM_SWEN.A」が僅差で11月のトップとなった。「WORM_SWEN.A」は9月の登場以来、ランキングの上位に位置していたマスメーリング型ワーム。「WORM_SWEN.A」の送信する電子メールの本文はマイクロソフトのロゴやフォーマットで装飾されているため、見かけに安心して思わず添付ファイルを開いてしまい、被害にあうケースが多くなっている。
一方、電子メールに対するセキュリティ意識の高まりを示す例として同社では、「この期間、海外では『WORM_MIMAIL』というマスメーリング型のワームが流行していたが、日本ではほとんど被害報告がなかった」ことを挙げ、「これは日本のユーザーに、電子メールに対するセキュリティ意識、とくに英語のメールに対する警戒が浸透していることを示す一例といえる。今後も、マスメーリング型ワームは新たなセキュリティホールを狙ったものや、視覚的にユーザーを騙すタイプでないと日本では流行りにくい傾向が続く」と分析している。
また、「TROJ_DLUCA」、「TROJ_MADFIND」などのWebサイトでユーザーをだまして感染を広げるウイルスも依然として被害報告が少なくないことから、「メールだけではなくWebサイトを閲覧する際も不用意に不正プログラムをダウンロードしないように注意が必要」と訴えている。
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