新たな電子メールワーム「Mimail.c」が企業や家庭の電子メールユーザーの間で徐々に広まりつつあり、危害を及ぼす可能性があると、セキュリティ専門家が10月31日(米国時間)、注意を呼びかけた。
このワームは、先に広まった、企業のIT担当者からのメッセージを装うワーム「mimail」の亜種で、10月30日夜に初めて発見された。これまでに、数台のパソコンへの感染に成功した模様だ。
セキュリティ会社米McAfeeのAntivirus Emergency Response Teamでウイルス研究エンジニアを務めるCraig Schmugarは、このワームの広まりは31日昼の時点ですでに収束しているようだと述べている。「現時点では、おそらく峠を越えた模様だ」(Schmugar)
McAfeeの説明によると、「Mimail.c」は電子メールを介して広まるワームで、「our private photos」という件名のメッセージの形で届けられる。メッセージ本文は、露出度の高い写真があるとして、Zip圧縮形式の添付ファイルを開くよう勧める内容だ。添付ファイルが開かれると、ワームは感染したパソコンからメールアドレスを収集し、そのアドレスにメッセージを送りつけて感染を広めようとする。
またこのワームは、ゲームファンサイト、DarkProfitsのアドレスに大量の「ごみデータ」を送りつけ、DoS攻撃を仕掛けようとする。DarkProfitsはこれまでにも度々、電子メール攻撃のターゲットとされている。
McAfeeでは、このワームの深刻度を「中程度」としている。Schmugarは、大半のワームが「.exe」ファイルを使って感染を広めようとするのに対し、このワームではZipファイルを使用している点が特徴だと述べた。
「多くの企業では、(実行可能ファイルである).exe形式を遮断しているため、Zip形式を使うほうが、企業のシステムにより侵入しやすくなる。だからやはり、デスクトップ上でも適切なウイルス対策が必要だ」(Schmugar)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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