米Microsoftは、同社のシステム管理ソフトウェアを、他社から出ている同様の管理ツールと連動させるプログラムを発表した。
同社は29日(米国時間)、Microsoft Operations Manager(MOM)2000製品のための「コネクタ・フレームワーク」を正式発表した。これは、MOMをサードパーティ製ソフトウェアと連動するためのプログラムで、システム管理者が、米Computer Associates International(CA)や米IBM、米Hewlett-Packard(HP)などのシステム管理ソフトウェアとMOMの間で、警告などの監視情報を共有できるようにするものだ。
既報の通り、Microsoftは今週ロサンゼルスで開催中の「Professional Developers Conference」で、このシステム管理提携プログラムを発表した。
Microsoft独自のシステム管理製品は、企業ネットワークの状態を監視するものだが、対象はWindowsシステムに限られている。今回の提携プログラムは、顧客がWindowsシステムとLinuxサーバなど非Windowsリソースの両方を監視し、それらの振る舞いをより統一的に見られるようにすることを目的としている。
MicrosoftがMOMコネクタ構築で提携を結んだ企業は、CAやIBM、HPのほか、米Systems Management Arts、米Micromuse、米MetiLinx、米NetIQ。CAによると、CAのシステム管理製品UnicenterとMicrosoftのMOMとの間のコネクタは、来年第1四半期までに完成するという。
Webサービス標準をベースとしたアプリケーションの分野では、複数のWebサービス管理ソフトウェアメーカーが、MOM用の「管理パック」と呼ばれるプラグインを製作した、とMicrosoftは述べている。Webサービス管理パックは、現在、米Actional、米AmberPoint、Adjoinから提供されている。なお、Adjoinは今夏CAに買収されている。
AmberPointによると、システムパフォーマンスや空きリソースを監視する同社の管理ツールは、Microsoftの開発ツール、Visual Studio.Netの次期バージョン「Whidbey」のテスト版および最終製品版にバンドルされる。Whidbeyは2004年後半発売予定だ。
MicrosoftがMOM監視ツールの門戸をサードパーティ製システムに開いたのは、同社の長期的なシステム管理戦略、Dynamic Systems Initiative(DSI)の一環だ。この戦略では、アプリケーション実装時のガイドラインとなるような詳細な計画を、ソフトウェア開発者やシステム管理者が共有できるようにすることが求められている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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