ミラクル・リナックスは10月27日、外部からの不正アクセスや内部からの情報漏洩に対しサーバを保護するソフトウェア、MIRACLE HiZARD V2.5 for Linux(MIRACLE LINUX版)を発表した。同社のLinux製品であるMIRACLE LINUX Standard Edition V2.1と組み合わせることで、「強固なセキュリティ基盤を持つLinuxサーバOSを展開できる」(同社)。
MIRACLE HiZARD V2.5は、内外からの不正侵入からサーバを防御する不正侵入防止システム(IPS)セキュリティソフトウェア。既知の攻撃だけでなく未知の攻撃やバッファオーバーフロー攻撃にも対抗できるので、修正パッチ適用前のセキュリティホールに対する攻撃も防げる。その結果、「修正パッチの計画的適用が可能となり、運用管理者の負担を大幅に軽減できる」(同社)。
ファイルシステム、デバイス、プロセスに対するアクセス制御はOSレベルで制限し、監視機能を強化しているという。OSの最上位のシステム管理者でも読み書きなどのアクセスが行えない、といった設定も施せる。また役割ベースアクセスコントロール(RBAC)により、アクセス制御を容易に管理できる。各種設定は、GUI管理コンソールを使って行う。管理ツールと各サーバ間の通信は暗号化することで傍受を防ぐ。
MIRACLE HiZARD V2.5 for Linux(MIRACLE LINUX版)は同日より出荷を始める。価格(1サーバ分)は以下に示す通りCPU数によって異なる。
Windows版、Solaris版、Red Hat Linux7.3版は年内出荷開始の予定。Red Hat Enterprise Linux2.1版は2004年初頭に出荷を開始する。
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