オープンソースのルーツを持つインスタントメッセイジング(IM)ソフトを開発する米Jabberは22日(米国時間)、同社初のWindows用IMサーバをリリースしたと発表した。
Jabberは、 オンラインチャット用クライアントとメッセージ管理用サーバーという、2つのプロプライエタリなIM関連ソフトを販売している。これまで、サーバーソフトのほうは、Linuxと米Sun MicrosystemsのSolarisにしか対応していなかった。
今回、Jabberは自社のサーバーソフト、XCP (Extensible Communications Platform) 2.7をWindowsに移植し、さらに大きな市場を狙う。また、これに関して、IAサーバー市場での販売でNo.1の座にある米Hewlett-Packard(HP)の力を借りる。「新バージョンの開発にあたっては、HPから多くの開発リソースを提供してもらった」と、同社関係者はコメントしている。
Jabberのサーバ・クライアントソフトはともにプロプライエタリなものだが、同社にはオープンソース陣営と共同で進めているプロジェクトがある。同社がJabberrのオープンソース版サーバパッケージの開発を支援しているのもその一例で、このサーバは商用のものと同じ通信規格を使っている。
商用版のJabberにはオープンソース版にはない機能があるが、同社とJabber open-source softwareグループは、2つのバージョンがともに通信規格に準拠するよう協力し合っている。
Jabberは米Microsoft、米America Online、Sun Microsystems、米IBMや、その他多くの小規模企業をライバルに回して、成長著しい法人向けIMソフトウェア市場でしのぎを削っている。同社には、米Intelや仏France Telecomなどが出資している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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