米Microsoftは先日、Windows XPの次期サービスパックを今年中に顧客に提供すると発表したが、実はそれがベータに過ぎず、最終版のリリースまでにはいましばらく時間がかかると話している。
Microsoft.comとWindows Updateを統括するMicrosoftのバイスプレジデントが、フロリダ州でのカンファレンスで、数千人の出席者を前に、Windows XP Service Pack 2を2003年末までに発売すると伝えたわずか3日後、同社は事実上そのコメントを撤回し、今年中に顧客に提供されるのはSP2のベータ版に過ぎないと明かした。
Microsoftのコンテンツ/配信担当バイスプレジデント、Richard Kaplanは、先週初めに開催されたCitrix iForumカンファレンスの講演の中で、この発言を行った。2000人前後の聴衆が集まったこの講演で、KaplanはWindows Server 2003がCitrix MetaFrameユーザーにとって、なぜ最良かつ最速のプラットフォームであるのかを説明した。
同氏は、Microsoftが自社のセキュリティ慣行を刷新する取り組みの一環として、パッチの投入を1カ月につき1回に限定し、また「Windows XP SP2というWindowsの新バージョン」を年末までにリリースすると語った。
しかし、Microsoftは米国時間17日に声明を出し、今年中に登場するのはサービスパックのベータ版に過ぎず、最終版のリリースは2004年中旬になることを明らかにした。
「リリースについて、もっと具体的なスケジュールを明かすには時期尚早だ」(同社声明)
同サービスパックのリリースは元々今年に予定されていたが、8月になってMicrosoftは自社ウェブサイト上でリリースの延期を知らせるスケジュールを公開していた。
同社は、Windows XPの後継バージョンであるLonghornでもリリーススケジュールを二転三転させている。Longhornは2005年後半もしくは2006年初頭のリリースが予定されているが、Bill Gatesを含む幹部が予定延期の可能性が高いことを認めていると、複数の報道が伝えている。今月開催された同社の主要パートナー向けカンファレンスでは、Microsoftの複数の幹部が同ソフトウェアのリリースを3年以内とし、リリースは2006年になる可能性が高いことを示唆していた。
LonghornにはVisual Studio、Office 12、そしてLonghorn Serverといった複数のフラグシップ製品が含まれるため、この次世代プラットフォームのリリースは重要な意味を持っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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