日立情報システムズは9月8日、無線ICタグ(RFID)を用いたシステム導入のコンサルティングから実証実験/開発/運用までを対象とする総合サービス、「RFIDトータルソリューション」の提供を同日より始めると発表した。
RFIDは、物流管理、生産履歴の追跡(トレーサビリティ)、真がん(真贋)判定など、さまざまな分野で検討が始まっているという。しかし同社は、「導入にはシステム構築のほか、ICチップの形状や貼付け方法、読み取り/書き込み装置などの準備、個人情報保護への配慮など、解決すべき課題が多い」(同社)という問題を指摘する。
そこで同社は、「製造/流通業向けシステムの構築実績やノウハウに、国内外のセキュリティ商品を組み込んだシステム構築実績や、システム開発から運用まで一貫して対応できる総合力を生かし、RFIDシステムを迅速に構築するためのソリューションサービスを提供する」としている。
同社のRFIDトータルソリューションは、RFIDシステム構築/運用に関する総合的なサービスに加え、カードやインレット、紙、ストラップ、シールなどにICチップを組み込む“タグ化”作業も提供する。ユーザーはシステムを運用する際に、セキュリティ対策設備を備えた同社のデータセンターを利用できる。
今後3年間で100システムの販売を目標とし、コンサルティング、ソフトウェアライセンス、システム開発、読み取り装置、ICタグ、サーバのアウトソーシング、機器保守をすべて含む売上高を50億円と見込む。
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