コンピュータ・アソシエイツ(CA、三ッ森司社長)は9月3日、パ−トナー企業や顧客企業などの経営者に対して同社の戦略を紹介する「CAエグゼクティブ・カンファレンス・ジャパン2003」を開催した。基調講演では、米国本社のサンジェイ・クマー会長兼CEOが登場。同社が掲げる「マネージング・オンデマンド・コンピューティング」戦略について説明した。
クマーCEOは、「今後7年間は再編が続く。その結果、一部のベンダーが生き残ることになる」と、IT業界の将来について語った。同社では、「生き残るためには企業自体の再編が必要だ。これまで75社以上を買収してきた」という。
また、ベンダーの生き残り競争が激化するなか、「ITと家電が融合が進み、IT分野に家電分野のベンダーがさらに参入してくることになる。そのため、パソコンの概念が今後5年間で様変わりするだろう」と分析。さらに、「企業は、レガシーシステムを外すことはできない一方、複雑だったシステムをより簡素化したいという声が多くなる」と、企業ニーズに変化が表れることを分析した。
こうした業界の再編によって、「柔軟性が重要になる」と見ており、「顧客が構築システムを柔軟にしていく戦略がマネージング・オンデマンド・コンピューティグだ。マネジメント(管理)の分野から企業のシステムやニーズに対応していく」と強調した。
オンデマンドの可能性については、「まず、今後5年間は企業内で構築した技術を共有し、システムの自動化を図る企業内オンデマンドが実現し、5年後以降は、社内の枠を超えて社外からでも自動的に社内で必要な資源を調達できるようになる」としており、「こうした状況を実現するためには、パートナー企業との協業が不可欠」と強調した。
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