日本電気(NEC)とNECシステムテクノロジーは9月3日、並列PCクラスタにグリッドシステム構築ソフト「Globus Toolkit 3.0」を移植し、遺伝子・蛋白質相同性検索プログラム「NEC Homology Searcher」が、グリッドコンピューティング環境で動作することを確認したと発表した。
実証実験では、東京都港区のNEC「HPCエンジニアリングセンター」の並列PCクラスタ128CPU、神奈川県川崎市の「インターネットシステム研究所」の並列PCクラスタ10CPU、および兵庫県神戸市の並列PCクラスタ6CPUを接続した。実証で使われた並列クラスタは、NECのIAサーバ「Express5800シリーズ」で構成されたもの。
NECでは、「Globus Toolkit 3.0」で採用された「OGSA(Open Grid Service Architecture)」の基本機能を利用することで、認証機能などを備えたセキュアなWebアプリケーションシステムを短時間で構築することが可能となるとしている。同社は今後、衝突解析や流体解析などの領域のHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)アプリケーションにおいても、グリッド対応を推進していく予定だ。
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