米SymantecがまもなくリリースするNorton Antivirus 2004を披露し、MSBlastワームのような複雑なウイルスにも太刀打ちできるものとして、このセキュリティソフトのアップデート版を売り込んだ。
同社が米国時間8月25日に明らかにしたところでは、同社の看板製品であるこのセキュリティアプリケーションの次期バージョンは、9月にリリース予定で、一段と強力になった複数のスキャンツールを搭載するという。これらのツールは、複数の進入経路から被害者のPCに侵入し、コンピュータにさまざまな負荷をかける大量の各種ウイルスのほか、スパイウェアといったウイルス以外の危険要因にも対処できるよう設計されている。
ウイルス対策の専門家は、SobigやMSBlastウイルスの変種による攻撃急増を受け、ここ数週間は多忙を極めていた。Blasterとしても知られるMSBlastワームが先週沈静化したかと思った矢先に、今度はSobigの変種が再び現れるという状況だった。
Symantecによると、Norton AntiVirus 2004は、電子メールやインスタントメッセージング(IM)の添付書類を検索し、悪質なソフトウェアがシステムへの侵入を図ろうとしたところで、これを検知するという。同社では、最近のウイルスは、ウェブサイトを含め、さまざまな侵入経路を使って、被害者のPCに感染する点に注意を促している。
同パッケージはさらに、MicrosoftのWindows 2000/XPオペレーティングシステムのユーザーに対しては、保護機能を別に提供する。これは、PtoPネットワークやIMツールで送信されてくるファイルで頻繁に見られる、圧縮ファイルに隠れたウイルスをスキャンしてくれる。
このアップデートには、密かにユーザーのプライベートデータを見たり、ネット上での行動をトラッキングするスパイウェアを検知するためのスキャンツールも搭載される。
同ソフトウェアは2つのバージョンがリリースされる予定だが、標準エディションはコンシューマー、そしてプロフェッショナルバージョンのほうはビジネスユーザーをそれぞれターゲットとする。
同社によると、 Norton AntiVirus 2004 のパッケージを購入すれば、同社のLiveUpdateサービスにも無償でアクセスできるという。このサービスは、ユーザーのパソコンがオンライン接続されていると、新しいアンチウイルスの最新情報をチェックし、これらを自動的にダウンロードしてくれるというもの。
Symantecの話では、Norton AntiVirus 2004の価格は49ドル95セントで、Norton AntiVirus 2004 Professionalは69ドル95セントになるという。Norton AntiVirusや競合するアンチウイルス製品の既存ユーザーは、標準版へは29ドル95セント、Professionalバージョンへは39ドル95セントでアップグレードできる。また、マルチユーザーパッケージも用意され、小売価格は5ユーザー用が199ドル95セント、10ユーザー用が399ドル95セントになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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