7月31日に終了した米Hewlett-Packard(HP)の第3会計四半期は、パソコン市場における激しい競争の影響を受け、売上、利益ともに予想を下回った。
HPの第3四半期の利益は、経費差し引き後で1株あたり23セント、差し引き前で1株あたり10セントだった。First Callによると、アナリストらは経費差し引き後の利益予想として、1株あたり26セントという見解で一致していたといい、実際の利益はこれを下回った形となった。同社が計上した売上は173億5000万ドルで、これもアナリストの予想174億6000万ドルを下回った。
「第3四半期は毎年厳しいが、もう少し成果を上げられたはずだ」と同社CEO(最高経営責任者)Carly Fiorinaは声明を出している。「とくに米国内において、パーソナル・ビジネス・システムの課題は、依然としてデスクトップだ。出荷量の減少は季節的なもので、我々が過度に低い価格設定をしたことが、売上総利益に悪影響を与えた面もある」
第3四半期の残念な結果を受けたHPは、第4四半期予想を下方修正し、同社が以前に出した第4四半期の予想は、いまや上限の予想に近いものだと述べている。HPによると、第4四半期の売上は188〜191億ドルの間、利益は1株あたり34〜36セントとなる見込みだという。
レイオフも予想よりひどくなりそうだ。同社は今年5月に、10月までに3500人の従業員をカットすると述べていた。しかし同社CFO(最高財務責任者)Bob Waymanによると、カットされる従業員数は4800人に増えるという。同社は一方で、インドや中国、ポーランド、コスタリカ、フィリピンなどにより多くの業務をアウトソーシングする、とWaymanは述べている。2002年5月に米Compaqとの合併が完了して以来、同社は1万6000人以上の従業員をカットした。
しかしFiorinaは、PC部門と、サーバを生産しているEnterprise Systems部門は、第4四半期には黒字化するはずだと断言している。第3四半期には、HPの別の3部門が黒字に転化した。
予想をわずかに下回ったものの、HPの売上、利益はともに前年同期を上回っている。HPの2002年第3会計四半期の売上は165億4000万ドルで、経費差し引き後の利益は1株あたり14セントだった。経費込みでは、1株あたり67セントの赤字を計上していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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