ある調査結果によれば、ウェブサイトのホスティング市場において、Microsoftの最新サーバOSの利用が急成長しているという。しかも新規システム構築案件の多くが、Linuxの代わりにWindowsを選択しているのだ。
今週発表された調査報告によると、Microsoftは、同社がリリースしたばかりの最新サーバOSであるWindows Server 2003を利用したウェブサイトのホスティング数において、過去3カ月に300%の増加を実現したという。またこの調査では、新規のシステム構築案件においてLinux離れが起きていることも報告されている。
この結果は、Microsoft対オープンソース陣営におけるMicrosoftの勝利を意味している。オープンソースのソフトウェアは、いかなる組織の管理下にも入らず、既存のどのソフトウェアよりも安価に購入でき、維持コストが安いという特徴を持つ。MicrosoftはデスクトップOS市場こそ独占しているものの、サーバ分野においては主にLinux上で動作しているオープンソースのApacheを脅威とみている。
サーバの使用状況を調査しているNetcraftによれば、過去3カ月におけるWindows Server 2003の動作するウェブサイトの稼働数は、8万8400と3倍に増加したという。ここでの重要なポイントは、Linuxの代わりに成し遂げた成長だという点だ。実に5%、8000にも及ぶサイトがLinuxからの移行である。
しかし8万8400という数は、市場全体からみれば依然として小さなものである。Netcraftによれば、Microsoftのウェブサーバ製品を使う稼働中のサイトの数は、470万にも上るという。一方、ライバルのApacheのその数は1320万である。8万8400というWindows Server 2003を採用したサイトのうち、42%が完全な新規導入であり、43%が主にWindows 2000 Serverなどの旧バージョンから、1%がLinuxやWindows以外のOSからの移行である。
Netcraftはまた、UNIXの一種であるBSDを採用するサイトがいまだに増加していることも報告している。このように増加傾向を見せたのは、今回の調査においてはLinuxとWindows以外ではBSDだけである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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