日立製作所(日立)と日本電気(NEC)は7月4日、COBOL2002に準拠し、マイクロソフトの.NET Frameworkに対応したCOBOL開発環境について、両社が協力体制を敷くと発表した。両社は今後共同で開発にあたり、2004年第2四半期までに製品化を目指す。
同開発環境が準拠するCOBOL2002は、ISOが2002年11月20日に策定したCOBOLの第4次国際規格。1985年に策定した第3次国際規格をベースに、オブジェクト指向などの技術を採り入れている。
両社は開発の背景について、「COBOLが基幹系システムの業務アプリケーション開発言語として広く採用されていることから、XMLやWebサービスへの対応や、PCサーバ環境でアプリケーションの連携を容易に実現できる.NET Frameworkへの対応が求められている」と説明する。
日立とNECはともに、国内ベンダ7社で構成するCOBOL普及団体「COBOLコンソーシアム」の参加企業。日立がこれまで発表したCOBOL開発環境には、オブジェクト指向機能を可能にする「OOCOBOL」や、2003年5月に製品化した、COBOL2002規格対応の「COBOL2002」がある。NECは、1998年にWindowsプラットフォーム向けのCOBOL統合開発環境「Open COBOL Factory21」を製品化している。
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