米Microsoftは米国時間6月26日、世界各地のメーカーが同社のハンドヘルド機用OS、Windows CE .NET 4.2への対応計画を進めていると発表した。同社のWindowsネットワーキング&コミュニケーション担当バイスプレジデント、Jawad Khakiが、マサチューセッツ州ボストンで開催された802.11 Planet Conference & Expoにおいて講演したもの。
Khakiの言及したWindows CE .NET 4.2対応状況は以下の通り。
- 同OS搭載のオフィスおよび家庭向け有線/無線ゲートウェイを、2003年末リリースを目指し開発中:
台湾AboCom Systems、米Accton Technology、米D-Link Systems、三菱電機など
- 同OS搭載ゲートウェイをサポートするためのハードウェア最適化を実施中:
米Advanced Micro Devices(AMD)、英ARM、米Broadcom、米Conexant Systems、米GlobespanVirata、米Intel、米Marvell Technology Group、米MIPS Technologies、NEC、米Texas Instrumentsなど
- 同OS対応の開発/システム統合のサポート提供を計画中:
カナダIntrinsyc Software、イスラエルJungo、米SYNNEX Information Technologiesなど
同OSの米国内における予想小売価格は3ドル。これで入手できる「Windows CE .NET 4.2 Core」は、家庭用/オフィス向けネットワークゲートウェイ構築用として、以下に示す機能を備える。
- IEEE 802.11a/b/g、Native 802.11、Ethernet、Bluetoothという基礎的なネットワーク機能。Wi-Fi Protected Access(WPA)、IEEE 802.1x、IP Security Protocol(IPsec)、IPv6、Virtual Private Network(VPN)、ファイアウォール対応、Protected Extensible Authentication Protocol(PEAP)といったネットワーク用セキュリティ機能
- Universal Plug and Play(UPnP)、インターネット接続共有、Microsoft Systems Management Server(SMS)2003用デバイス管理クライアント、Simple Network Management Protocol 2(SNMP2)、Server Message Blockファイルとプリントサービスなど、ネットワーク管理/サービス機能
- Eコマース、オンラインゲーム、各種ウェブベースのサービス、ボイスメールなどを実現するためのIntuitive Network Gateway User Interface
Windows CE .NET 4.2の機能の詳細については、Microsoftのウェブサイト(英文)に掲載している。
Microsoftのプレスリリース(英文)
マイクロソフト