米Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間6月30日、サーバ向けプロセッサのOpteronで、2つの新製品ファミリ、Opteron 800とOpteron 100を発表した。ライバルの米Intelも同日、サーバ向けプロセッサのItaniumシリーズ第3弾を発表しており、競争激化は必至だ。
Opteron 800とOpteron 100は、64ビットのOpteronプロセッサの最新バージョンにあたる。Opteron 800は4ウェイ/8ウェイ、Opteron 100はシングルプロセッサのサーバ向け。AMDは4月にリリースしたOpteron 200と今回のOpteron 800を、IntelのItanium/Xeon MPの代替製品として売り込むつもりだ。
AMDは、Opteronで64ビットサーバの価格を引き下げた上で、ビジネス市場でシェアを拡大するのが狙いだ。64ビットサーバはRAM処理能力の向上など、多くの高性能化を実現している。このため、現行の32ビットサーバと比較した場合、設定いかんによっては大幅な能力向上が見込まれる。
AMDの幹部は、「Opteron 800で特に注目しているのが、4ウェイサーバで新たな記録を達成することだ」と語る。
「Opteron 800は、4ウェイサーバの世界に新たな価格基準をもたらすことになる。現在、2ウェイサーバと4ウェイサーバの間には大きな価格差があるが、Opteron搭載の4ウェイサーバで、従来のコストパフォーマンスを上回る、新たな価格帯を作り上げるつもりだ」(AMDの販売/マーケティングチーフ、Rob Herb)
Opteronの新価格によって、「メーカーは1万ドル未満の4ウェイサーバを製造できるようになる」(Herb)。つまり、4ウェイのOpteron 800サーバが、現行モデルより5000ドル以上安く購入できる計算だ。「しかも、最上位の2ウェイサーバとの価格差は2000〜3000ドル程度だ」(Herb)
Opteron 200ファミリと同様、Opteron 800ファミリは840、842、844の3モデル構成をとる。モデル名の8はサーバに装備できるプロセッサ数を表し、残りの2つの数字は性能を示す。Opteron 100ファミリも3モデル構成をとり、140、142、144とする。
すでに、AMDは米IBMを始め、数社とOpteronの契約を結んでいる。「現在、米Appro International、米Aspen Systems、米RackSaverなど、少なくとも3社がOpteron 800サーバを提供している」(AMD)
Opteron 800ファミリの価格は、749ドルからで、最上位のOpteron 844は2149ドルとなる。Opteron 100ファミリの価格はOpteron 140の229ドルからとなる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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