テクノベインズは6月30日、ファンレスで筐体に通風孔を持たない静音/防塵対応パソコン、UCM-0822Aを発表した。同社では、「静粛性の求められる病院や図書館、ほこりなど浮遊物の多い工場/店舗入り口での使用に最適な製品」としている。
UCM-0822Aは、筐体内部で発生する熱を両サイドのヒートシンクおよびアルミケース全体で冷却する。その結果、「従来コンピュータの常識であった、電源、CPU、ビデオチップなどの冷却ファンを全廃した上、通風孔までなくすことができた」(同社)という。
また、日常業務では使用しない周辺装置、フロッピーディスクドライブ、CD-ROMドライブはオプション品とすることで、発熱やホコリの吸い込みを回避している。未使用のコネクタには、キャップを付けるなどして防塵性を確保する。これらの対策により、「筐体内部へのホコリの吸い込みが非常に少なくなった」(同社)。量産品ではJIS C0920 IP5X程度の防塵性能を達成させる予定である。
同パソコンは、ハードウェアをサポート可能なメーカー/フランチャイズへのOEM販売と、システムビルダー、システムハウスなど業務用システムへの組み込み販売でのみ提供する。現時点では一般ユーザー向け店頭小売販売は準備していない。量産は2003年9月末ころの見込みで、生産は予約方式とする。
なお7月より同社は、同パソコンの試作機を評価する企業の募集を始める。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス