米Hewlett-Packard(HP)がアプリケーションサーバ向けソフトウェア市場から撤退したのは去年のこと。そのHPが現在、管理用ソフトウェアを中心としたOpenViewシリーズの拡充に、ソフトウェア戦略の重点を置こうとしている。
HPは、6月16日にシカゴで開幕する定例フォーラムHP Software Forumで、OpenViewに関するさまざまな新ツールと、プログラムの最新バージョンを発表する予定だ。30以上に及ぶ強化内容は、大半がアップデートだが、アナリストらは「HPの戦略は正しい方向に向かっている」と語る。
米Judith Hurwitz & Associatesのアナリスト、Judith HurwitzはHPの戦略について「これまでHPが成功を収めてきたとおり、一貫性がある」と評価する。
HPが送り出す最新バージョンや新ツールは、同社が先月発表した大企業向け戦略Adaptive Enterpriseの一環だ。
HPは昨年、OpenViewを中心とする戦略を決定した。それにより、2000年10月に米Bluestone Softwareを4億7000万ドルで買収した際に思い描いていた、より包括的な戦略を断念している。
HPのソフトウェア製品で大きく変わったのは、企業のIP電話網の管理・分析を支援するソフトウェアが加わったことである。HPのソリューション・マーケティング・マネージャーのBill Emmettは、「IP電話網をテストする企業は増えているものの、回線の監視や遅延などの問題を検出できる優良プログラムがリリースされるまで、IP電話網への開放をためらっているところが多い」と語る。
これについて、Hurwitzは「HPが培ってきたコールセンター管理支援の実績が、IP電話への移行に大きく役立つだろう」と述べている。
HPでは、このほかに、企業のインフラで発生した問題が、別の業務に与える影響を診断するソフトウェアを披露する。例えば、電子メールで顧客とやり取りを行うオンライン小売り業者の場合、購入関連情報を送信する際の障害となっているメールサーバーのトラブルを検出できるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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