IDC Japanは6月13日、国内SAN(Storage Area Network)関連市場の2002年の実績と2007年までの予測を発表した。
それによると、SAN環境で使用されるディスクストレージシステムとファイバーチャネル(FC)スイッチを合わせた国内SAN関連市場の2002年における出荷金額は837億8200万円で、前年比27.8%増となった。IDC Japanでは国内SAN関連市場の2003年から2007年までの年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth)を15.4%と予測している。
2002年実績の内訳を見ると、ディスクストレージシステムが714億円200万円で前年比24.8%増、FCスイッチが123億8000万円で、同48.2%増となる(ただしFCスイッチの出荷金額は、ストレージベンダーやシステムインテグレーターが販売した時点での金額で、FCスイッチベンダーのOEM出荷金額とは異なる)。
「企業のIT投資の効率化に対する要求の高まりが、ストレージ投資をサーバーに直接接続されるDAS(DirectAttached Storage)から、SANなどのネットワークストレージにシフトさせている」(同社)。
同社は、2003年のSAN関連市場は、ディスクストレージシステムが871億1000万円(前年比22.0%増)、FCスイッチが165億7600万円(同33.9%増)と見込んでいる。
また、ストレージサービスが未普及の中小企業などから需要が増加した場合、2007年にディスクストレージシステムの出荷金額は最大で1800億円を超え、FCスイッチも1400億円を大きく上回るとしている。同様の条件で国内SAN関連市場は、「2003年〜2007年までの年間平均成長率は、ディスクストレージシステムが15.5%、FCスイッチが15.2%になる」(IDC Japan)。
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